白崎浩之はオリックスで「第2の大田」になれるか

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日本ハム・大田、楽天・藤田、阪神・桑原、西武、榎田…トレードは才能を開花させるチャンス


 DeNA・白崎浩之内野手(27)、高城俊人捕手(25)とオリックス・伊藤光捕手(29)、赤間謙投手(27)の交換トレードが9日に両球団から発表された。衝撃を受けたファンも少なくないだろう。だが、トレードはチームの補強になるだけでなく、伸び悩んでいた選手が新天地で活躍するチャンスにもなる。実際にトレード先で才能を開花させた選手は少なくない。楽天・藤田一也内野手(36)、阪神・桑原謙太朗投手(32)、日本ハム・大田泰示外野手(28)…。今年は阪神から西武にトレードで加入した榎田大樹投手(31)が早くも自己最多の6勝と先発ローテーションで結果を残し、首位快走の原動力になっている。

 大ブレークの可能性を秘めているのが白崎だ。12年にDeNAにドラフト1位で入団。1メートル84、89キロの恵まれた体格からパンチ力が魅力の大型内野手として将来を嘱望された。15年には81試合出場で6本塁打、22犠打とレギュラー定着の足掛かりをつかみかけた。同年オフに背番号を「29」から「6」に変更するなど球団の期待も大きかったが、確実性が課題だった。試行錯誤を繰り返すと、徐々に出場機会が減少。1、2軍を行き来するようになり、早急に結果を求められる立場で思い切りのいい打撃が鳴りを潜めるようになった。白崎の守る三塁には昨年首位打者の宮崎敏郎内野手(29)、一塁にはロペス内野手(34)と不動のレギュラーがいる。右の代打には楽天から移籍してきた中川大志内野手(28)が活躍していることから、今季は1軍出場なし。DeNAにとっても白崎にとってもトレードは最良の選択だったのかもしれない。

 昨年の日本シリーズではソフトバンク・東浜から左翼席中段に本塁打を放ったのは記憶に新しい。「白崎さんの持っている能力は凄い」とうらやむ声をよく耳にしていた。ラミレス監督も著書「CHANGE!人とチームを強くする、ラミレス思考」の中で「彼については、三塁手として20本塁打、(打率)2割8分、70打点以上の成績を残せる選手だと見ていた。現在は控え選手になっているが、現状だけを見て、彼の能力を判断したくはない」と高く評価していた。オリックスは一塁、三塁を主戦場にするベテランの小谷野栄一内野手(37)、中島裕之内野手(35)が故障で戦線離脱している。白崎にとっては大きなチャンスだ。昨年に結婚した生涯の伴侶のためにも、新天地で光り輝く姿を見たい。

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[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

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