大一番を任された男 試合前に考えている事

2017.10.24

武田翔太が試合前に臨んでいること

武田翔太さん

 プロ野球・ソフトバンクホークスで活躍中で、2017年3月のWBCには日本代表として出場した武田翔太投手。

高卒1年目から12球団随一の選手層を誇るソフトバンクホークスで先発ローテーション入り。その後、プロ入り2年目、3年目の2013年、2014年とケガで泣き、それがきっかけで栄養学やスポーツ科学の研究、勉強を始めた。結果、2015年は13勝、2016年は14勝を挙げ、侍ジャパンにも選出されるようになった。

 2017年はシーズンは6勝と怪我に苦しんだが、CSファイナルステージ第5戦では7回0封でCS初勝利を挙げた。

 今回は、苦しんだ時期から9月に完封勝利し、ようやく最後の最後に調子を戻し復活を果たした直後にお話しして頂きました。

試合前に臨んでいること

 武田: 僕はどちらかというと、試合前の1分前でも違うことをしていたい、考えていたいというタイプです。前の日から、緊張感を感じたり、心構えをしたり、そわそわしたり、といった投手もいますが。試合に入るときに、緊張するということはあまりないのですが、どこに投げても打たれるといった炎上したときは、もちろん苦しいと感じる時もあります。野球の試合でも、(ビジネスでも)日本人的には「本番前は緊張しなくてはならない」といった風潮がありますが、そういう考えはあまり好きではないですね。とはいえ、結果を残さないと意味がないので、そこは重要視しています。プロセスよりも、です。プロセスは他人に見せるものではないですから。

 以前、WEB上で(試合や練習以外のときに)「遊んでいないで練習しろ」と言われたこともあったのですが、それは、「休まないで仕事をしろ」というのと同じですからね、休みは野球選手にとっても、大事なことだと思っています。 今年のホークスはとても強くて、ほったらかしていても勝つチームですから、本当に心強いです。

 ※3回に分けてお伝えしていきます
 次回  試合でピンチの時に考えていること
 次々回 今年の調子が悪かった理由

 ※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

武田翔太(たけだ・しょうた)さん

1993年4月3日、宮崎県宮崎市出身。
宮崎日大高校出身。2011年のドラフトで福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けて入団。1年目から1軍の先発ローテーション入り。高卒ルーキーの初登板初勝利という2年ぶり17人目の快挙を成し遂げるも、2013年と2014年は疲労や右肩の違和感で2軍降格、この時の経験から栄養学やスポーツ科学を研究。年間3600kmのジョギング、栄養知識に基づいた自炊などに取り組む。2015年は13勝、2016年は14勝とチームの柱となり、2017年WBCにも出場。
公式ホームページ https://shotatakeda.com

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