「大根おろし」で美味しく身体メンテナンス
みずみずしく、甘味を蓄えた野菜の代表、大根。おだしをたっぷり吸ったおでん、コッテリのブリ大根…もう、たまりません。料理だけでなく、天ぷらに大根おろしを添えるように、胃腸の働きを整える「健胃野菜」としても優秀ですよね。
今回は美味しさと健康効果のイイトコ取り。「大根おろし」にフォーカスします。
●身体をいたわる効能の宝庫!
大根を食べると胃腸がスッキリするのは、消化酵素の働きによるものです。特に炭水化物の分解酵素であるジアスターゼがたっぷり含まれているので、胃もたれや胸焼けを解消してくれるのです。さらに注目したいのは、辛味成分のイソチオシアネート。抗酸化作用があり、すりおろすことで大根の細胞が破壊されると多く生成されます。ただし、消化酵素は50度前後で働きが失われると言われていますので、「大根おろし」として食べることで効果を最大限に発揮してくれるのです!また、大根は野菜の中ではビタミンCが豊富なので風邪予防にもなり、食べることで健康管理を手助けしてくれる頼もしい存在なのです。
●基本は生食!でも、「汁」はどうする?
大根おろしは5分で辛味や酵素の働きがピークに達し、その後はどんどん減少するので食べる直前にすりおろすのがベスト。汁にも酵素や栄養がたっぷり含まれるので、汁ごと食べるのがおすすめです。あまりにも水分が多い場合は、余分な汁を料理に利用してはいがか。残念ながら消化酵素の効果は得られませんが、辛味成分は熱を加えることで甘味に変化するので、隠し味になります。お鍋や味噌汁など汁物に入れたり、ご飯を炊くときに使うと、甘味と旨味がぐんと増して美味しくなりますよ。