「ドラマと緊張感に満ちていた」卓球団体3位決定戦、日本とフランスの熱戦を中国メディアが称賛「衝撃と感動は人々の心に長く残る」【パリ五輪】
日本はフランスとの激闘に敗れ、メダル獲得はならなかった(C)Getty Images
パリ五輪、卓球男子日本代表は、現地時間8月9日に行われたフランス代表との3位決定戦に敗れ、メダル獲得はならなかった。フルセットを戦い抜いた末、開催国フランスに競り負け、悔しさとともに大会を終えた。しかし、選手たちが演じた激闘は結果以上に、観ているものの記憶に刻まれるものとなった。
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日本はゲームカウント0-2とリードを許した後、戸上隼輔がアレクシス・ルブランを下し日本に貴重な初白星をもたらすと、続く4試合目には張本智和がこの日、シングルス2度目の登場。張本は2試合目でフェリックス・ルブランとのエース対決に敗れていたが、このゲームではシモン・ゴズィーに勝利し、2-2のタイに持ち込んだ。
そしてメダルの行方が決定する第5試合には、篠塚大登、F・ルブランの顔合わせに。篠塚は0-2から1ゲームを奪い返すなど奮闘をみせるも、シングルス銅メダリストの実力が上回り、F・ルブランが3‐1で制し、フランスのメダル獲得を決定させた。
日本は東京大会と同じく、大会の最後に迎えた銅メダルマッチだったが、今回は完全な“敵地”での戦い。メダルを逃したとはいえ、まさにアウェーと言える中、日本選手3人は最後まで力を出し切った。
この両チームにより展開された熱戦への反響は大きく、中国メディア『捜狐』でも試合内容への見解を伝えている。
同メディアは、「フランスが日本を3-2で破って銅メダルを獲得し、フランス卓球の歴史に重要な一章を刻んだ一方、日本チームは悔しさをもってオリンピック遠征を終えた」と報じながら、「この男子団体銅メダル決定戦はドラマと緊張感に満ちていた。フランスは粘り強い闘志と優れたチームワークを見せた。劣勢に立たされても諦めず、強い信念と圧倒的なパフォーマンスで逆転を果たした」として、開催国の勝利への賛辞を綴っている。