世間の注目が集まる今だからこそ整理したい舌がんの知識
[記事提供:Ha・no・ne(ハノネ)~毎日キレイ 歯の本音メディア~(https://ha-no-ne.com/)]
ブログやSNSが当たり前のツールになっている現在では、自身ががん宣告されたことを自ら発信する芸能人や有名人が増えていますよね。最近では、東京五輪でもメダルが期待されていた水泳の池江璃花子選手が白血病の診断を受けて衝撃を与えました。そして、歯科業界にも激震が起きたのがタレントの堀ちえみさんが自身のブログで罹患していることをカミングアウトし、世間に衝撃を与えた「舌がん」についてです。
すでに診断が下された際には「末期のステージ4だった」という赤裸々な告白によって「口の中にできるがん」への関心が高まっています。しかし、だからと言って「予防のために口腔がん検診に行こう」と行動に移す人はそこまで多くはないでしょう。今回は歯科衛生士の資格を持つちぃが、改めて舌がんを中心に口腔がんの恐ろしさについて基本から説明します。がんを恐れるだけでなく、自身で実践できる予防策についても触れていきます。
年間3000人の死者が出ている恐ろしい病気
まず、お口の中にできるがんの総称である「口腔がん」から紹介します。口腔がんは口の中の粘膜にできるがんで、種類としては悪性の腫瘍ができる一般的ながんです。日本では毎年約7,000人が口腔がんになっていて、そのうち約3,000人が亡くなっています。一見すると死亡率が高いので恐怖を覚えますが、実は早期発見すれば、5年生存率は90%。治癒や寛解しやすい病気だと捉えることもできます。
口腔がんの種類について説明します。病気と真剣に向き合うためには、そのものを知ることが先決です。
【口腔がんの種類】
舌がん
下顎歯肉がん
上顎歯肉がん
口腔底がん(口底がん)
頬粘膜がん
硬口蓋がん
一口に口腔がんと言っても上記のようにさまざまな種類があることがわかります。そして、がんが出現する部位によって名称が変わることもご理解いただけたでしょう。そして、堀ちえみさんの一件以降、もっとも注目を集めているであろう舌がんについて順次解説していきます。