髙阪剛『UFC240』の展望を語る「ホロウェイを崩すには打ち合いしかない」「堀江は勝つことだけを考えてほしい」
日本時間の7月28日、カナダ・アルバータ州エドモントのロジャーズ・プレイスで『UFC230』が開催される。
写真:Getty Images
メインイベントは、王者マックス・ホロウェイが元ライト級王者フランク・エドガーを迎え撃つUFC世界フェザー級タイトルマッチ。さらに日本の堀江圭功が、カナダのハキーム・ダオドゥ相手にUFCデビュー戦を行う。
この2試合の見どころを、WOWOW『究極格闘技-UFC-』解説者としても知られる「世界のTK」髙阪剛に語ってもらった。
——「UFC230」のメインイベントは、フェザー級王者マックス・ホロウェイがフランク・エドガーを相手に3度目の王座防衛戦を行います。この一戦を髙阪さんはどう見ていますか?
「これは正直言って、エドガーにとってかなり厳しい試合になると思いますね。お互いがやってきた試合を見れば見るほど、『これ、賭けにならないんじゃないか?』と思ったりするんですよ。」
――そこまでですか!確かに、エドガーが敗れたジョゼ・アルド、ブライアン・オルテガに、ホロウェイは完勝しています。
「それもそうですし、ホロウェイとエドガーとでは、かなりの体格差がありますよね。とくに身長差は12cmもありますから。エドガーがパンチを当てるには、距離を詰めて中に入っていくしかないんですよ。まあ、エドガーはいつも自分より大きな相手と対戦しているので、遠い間合いからステップを踏んで、一気に懐に飛び込んでパンチを打ち込むのは得意ですけど、当てたところで、ホロウェイは打たれ強いし、パンチをもらってからの方が強くなるようなタイプですから。」
――打ち合い上等、ということですか。
「そのホロウェイをエドガーがパンチで倒しきるっていうのは、かなり大変だと思うんですよ。一発二発じゃ倒れてくれませんからね。結局、ホロウェイって、相手が前に出てこようが打ってこようが関係なく、打撃をもらいながら強いパンチを返していくので。それを承知の上で、エドガーが前に出られるかどうかが、まず大きなポイントだと思いますね。