阪神がソフトバンクから中田賢一をトレードで獲得、両チームのファンは好意的な反応
阪神は26日、ソフトバンクから中田賢一投手をトレードで獲得したと発表した。交換相手や移籍金が発生しない無償トレードとみられている。
中田は今季1軍ではわずか1試合の登板。一方で2軍では21試合に投げて6勝3敗、防御率3・02。勝ち星はチームトップで、防御率と勝率・667はウエスタンリーグトップでタイトルも獲得した。
一方で来年5月には38歳となる。年齢的に考えても大幅な上積みは難しく、若手の台頭が著しいソフトバンク1軍の戦力としては構想外と言えた。ただ2軍での数字を見れば分かる通り、身体はまだ動いている。13年オフに中日からFA宣言して移籍してきた功労者へ敬意も表した形として、戦力外通告ではなく、無償トレードという形式をとったとみられる。
先発陣が手薄な阪神サイドにしてみれば、渡りに船だった。13年オフのFA宣言時にも獲得に動いていたかつての恋人。ソフトバンクは選手保有枠を一つ空けられるメリットがあり、戦力外として自由契約となると同一リーグであるパ・リーグ球団に獲得されるリスクもある。両者の思惑が一致し移籍が実現した。
ソフトバンク、阪神両軍ファンの反応を見ても、好意的に受け取られているように映る。それとは対照的に、世間を激震させたのが、ソフトバンクの前身であるダイエーが2003年オフに仕掛けた小久保裕紀内野手の無償トレード放出事件だった。
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