井上尚弥一夜明け会見「この傷が嬉しいというか変な気持ち」「ここまできたら最強を証明していくだけ」
WBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が、階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝戦から一夜明けて、所属ジムにて会見を行った。
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「ドネアのパンチが効いた瞬間に、息子の顔が一瞬よぎった」
Q.一夜明けて、今の心境・体調はいかがでしょうか?
井上「やっとこのトーナメントが終わったな、という感じです。正直ほっとしているし、一息ついたなという気持ちでいっぱいです。ただ一睡もできていないので眠いです。眠いんですけど、アドレナリンがでていて寝れないという不思議な感覚ですね」
Q.心地よさなどは感じていますか?
井上「もう心地いいですね。やっと世界戦をやれた、ボクサーになれたという感じです。この傷がまた嬉しいというか、なんだか変な気持ちです」
Q.(試合を振り返って)2Rにドネアの左フックで右目上を切った瞬間はどう思いましたか?
井上「眼球が少しダメージを負って、ずっとぼやけて見えるというか、ドネアが二人いるように見える状態で最終ラウンドまで続いてしまいました。やむを得ず左を使ったポイントアウトという作戦に切り替えるしかなかったです」
Q.9Rには、ドネアの強烈な右ストレートを浴び、かなりダメージがあったと思いますが。
井上「正直、あのパンチは効きましたね。でもそれを持ちこたえられた一つの理由は、息子の存在が本当に大きかったです。あのバチンと一瞬効いた瞬間に、息子の顔が一瞬よぎりましたね。
(ボクシング人生で)こんなことは初めてのことでしたね。やっぱり家族の存在がボクシングに与える影響は大きいなと改めて思いました」