各球団の開幕投手がほぼ確定、残る2球団は?
3月20日の開幕が迫るプロ野球。特に注目されるのがエースの称号たる開幕投手の座で、12球団それぞれの顔ぶれが明らかになってきた。
巨人は3年連続6度目となる菅野智之投手
24日現在で開幕投手を公表しているのは8球団。巨人は3年連続6度目となる菅野智之投手が務める。昨年11月末の契約更改会見の場で、自ら既に宮本投手コーチから開幕投手に指名されていることを明かしていた。
昨年は腰痛に苦しみながら11勝6敗。最低限の数字をマークしたが、本人には納得のいくものではなかった。夏には東京五輪を控える今季は完全復活を期し、投球フォームを大幅にモデルチェンジ。腕から始動するスタイルで新境地を拓こうと挑んでいる。
その巨人と開幕で当たるDeNAは未だ公表に至っていないが、今永昇太投手が務めることが有力視される。
広島の大瀬良大地投手もキャンプイン前日の1月31日に、早々に2年連続の開幕投手であることが公表された。佐々岡真司新監督からは年末に告げられたという。
対する中日は左腕エースの大野雄大投手が務める。3年ぶり3度目の大役。キャンプ中盤の2月12日、与田剛監督が明かした。昨年はノーヒットノーランを達成し、防御率2・58で最優秀防御率のタイトルを獲得した。
阪神・西勇輝投手の開幕投手内定は、2月18日に矢野燿大監督が明らかにした。オリックス時代の2018年以来、2年ぶり2度目。阪神では昨年引退したメッセンジャーが5年連続で務めていた。
相手のヤクルトの開幕投手はまだ決まっていない。40歳の石川雅規投手と、小川泰弘投手が激しくしのぎを削り合っている。
パ・リーグに目を移そう。楽天は則本昂大投手が2年ぶりに大役を務める。昨年は右肘の故障で岸孝之に譲り、その後は手術を受けシーズンの大半を棒に振った。完全復活を期す第一歩。6度目の開幕投手は、岩隈久志(現巨人)に並んで球団最多となる。
相手のオリックスは山岡泰輔投手に決まった。同じく侍ジャパンに選ばれた山本由伸投手との若き剛腕対決を制し、2年連続の大役を射止めた。公表は山岡が2月22日で、則本は同23日。ほぼ同時期に投げ合いが決定した。