日本ハム・中田、本格復帰へ、求められる「ニュー中田」への道
今季様々なトラブルに見舞われた日本ハムの主砲、中田翔内野手(32)にようやく光がさしてきた。
6月8日の阪神戦で急性腰痛を起こして以来、二軍調整を続けていた中田は27日に行われた広島とのエキシビションマッチ(マツダスタジアム)に「4番・一塁」で先発出場。第1、第2打席は相手エースの大瀬良に一邪飛、遊ゴロに打ち取られたが、6回に入り、2人目となったケムナのカーブをとらえ、左前へ。『復帰戦』で3打数1安打と結果を残し、「久々に一軍クラスの投手で当たるか不安だったけれど、冷静にボールを見られた」と手ごたえを口にした。休養中に、腰にヘルニアを抱えていることを明かしていたが、この日は守備にも不安な様子は見られなかった。
開幕から最下位が定位置と低迷するチームにとっても、頼れる主砲の復帰は明るいニュースとなるが、課題はある。
「中田が休んでいる間に本職の一塁では高浜が急成長。6日の旭川での西武戦では9回二死一塁から、無失点記録を続けていた西武の守護神・平良から殊勲打を放つなど、着々とレギュラーの座を固めています。ほかにも外野では万波などもブレイクしつつある。中田が戻ってもすぐ場所があけられるワケではないかもしれない」(球界関係者)。
現在、日本ハムでは世代交代が急速に進む。その中において、中田自身が活躍を含め、改めて居場所を作る姿勢が求められるというのだ。
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