阪神V予想の解説者40人以上が悲鳴?毅然と最下位予想した2人に「見る目あり」
プロ野球が開幕して3週間たつが、阪神の低迷に、多くの解説者や評論家が頭を抱えているらしい。
シーズン前の優勝予想で最有力に挙げたチームが、開幕してみたら歴史的大ブレーキ。リーグ初の開幕9連敗、1勝15敗1分けの勝率.063はプロ野球史上最低勝率更新と、まさかの展開になっている。
プロ野球OBによる順位予想はシーズン前の恒例行事。今年は阪神が「一番人気」だった。関西系メディアは阪神を推さないと仕事にならないという特殊な事情もあるとはいえ、全体の約3割が優勝を予想した。昨年ゲーム差0の2位で、今年こそ巻き返し!という見方が多かった。そんななか、阪神を毅然と最下位予想した2人に「見る目がある」と、にわかに注目が集まっている。
開幕前に阪神最下位とした元ヤクルト監督の真中満氏は「課題は打線。安定しているのは近本くらい。大山も佐藤輝はある程度の結果は残すと思うけど、クリーンアップは安定感に欠け、得点力はあまり期待できない」と予想。投手陣についても「(守護神)スアレスがいなくなって終盤に競り負ける試合が多くなる」と不安を指摘し、開幕後の惨状を言い当てる結果となった。
昨年まで中日のバッテリーコーチを務めた中村武志氏は「阪神は矢野監督の今季限りの退団宣言で出足からつまずくと最下位もある」と予想した。矢野監督とは現役時代、同じ中日の捕手としてしのぎを削った間柄。当時「闘将」といわれた星野仙一監督のもとでプレーし、監督が与えるチームへの影響力を痛感している。今春のキャンプ前に、矢野監督が異例の退団発表をしたことによる求心力の低下を懸念していたが、まさに中村氏の不安が的中する形で阪神はスタートでずっこけた。