人間関係でイライラした時の対処法、「ダメのスタンプカード」に気づき、見るところを変える方法とは? ~感情コンサルが語るちょっとした感情コントロールのコツ①~
職場でも家庭でも学校でも、悩みの多くは「人」に関すること。相手にイライラしたり、何となく不安定でまわりに八つ当たりしてしまったり。こうしたマイナス感情は、誰もが持っているものですが、マイナス感情に引きずられ人間関係が悪化して物事が失敗に終わるか。プラスの感情に変えて信頼関係を構築し成功に導けるか。ここには、雲泥の差がありますよね。
ココカラネクストでは、経営者や会社員・主婦など多様な人の心を開く相談相手、感情コンサルメソッドの開発者である押野満里子氏に、人間関係の悩みを解決し、成功に導く方法を聞きました。
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気づきを受け入れたら、自分が変わり、組織も変わる
Q:例えば中間管理職。このポジションの方は、どんな悩みを抱えていることが多いですか?
「仕事における悩みと言えば人に関することが大半です。特に、中間管理職の方は、部下の仕事ぶりが自分の成果や給料にも影響するため、もっと結果を出してくれたら、もっとうまく動いてくれたら…と、ダメなところに目が行きがちで、不満が大きくなりやすいんです。そして、不満やダメなことを解決するために、相手に『変わってほしい』という想いを抱くようになります。でも、強く想えば想うほど、人は変わらないものなのです。特に、上の立場の人が『こいつはダメだ』と思って接すると、部下の方は『自分はダメなんだ』と思い込んでしまいます。するとさらにミスが多くなり、関係も悪化していくんですね。」
Q:まさに負のスパイラルですね。では、どう行動するのが良いのでしょうか?
「関係性や結果に大きな変化を起こすには、上の立場の人が変わることです。」と押野氏。
3つのステップで解説してくれました。
①「ダメのスタンプカード」に気づき、見るところを変える
相手に対して無意識にダメのスタンプカードを作り、ダメだと思うたびにマス目を埋めています。さらに、周りも同じ気持ちと決めつけ、ダメな人だと押し付けていく。マス目がいっぱいになった時に不満が爆発してしまいます。
まずは、スタンプカードを作っていることに気づくこと。そして、ダメなところではなく、意識して相手の良いところを見るようにしましょう。
②何に対してダメだと思ったのか、その理由を見つける
人との接し方、仕事の仕方など色々ありますが、何をダメだと思ったのか、何に対して不満を抱いたのか、自分の感情を整理することです。すると、自分が大切にしているルール、こだわり、譲れないポイントに気づくことができます。だからダメだと思っていたんだ、だから不満に感じていたんだと、自分自身もスッキリするはずです。
③大切にしたい想いやルールを共有する
上の立場の人が、仕事上でのルールやこだわり、想いをメンバーに共有するようにしましょう。共通認識が持てれば判断がブレなくなり、人はスムーズに動き、ミスも減ります。そうすれば結果も出るようになります。