ダイエットの味方!淡色野菜の役割とは
野菜には色が鮮やかな緑黄色野菜と、色が薄めの淡色野菜があります。一般的にはビタミンが豊富な緑黄色野菜の栄養効果が注目されることが多いのですが、淡色野菜も健康的なカラダを作る上では重要な役割をしています。そこで、淡色野菜の栄養とその効果についてご紹介します。
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1日の野菜の摂取量の目安とは?
健康を維持するためには、1日に合計350gの野菜をとり入れることが推奨されています。その内訳は緑黄色野菜120g、淡色野菜とキノコ類を合わせて230g。
350gという量は意外と多く、1日分の目安としては、加熱したもので片手1杯、生野菜では両手1杯と意識していないとなかなか摂れません。
実際に日本人の野菜の平均摂取量は、平成28年の国民健康栄養調査によると276.5g(推奨量よりも約70g不足)と慢性的な野菜不足にあるといわれています。(※1)
淡色野菜の役割
緑黄色野菜と淡色野菜の違いは、ビタミンの一種であるβ-カロテンの含有量にあります。100gあたり600μg以上のものを緑黄色野菜、それ以下のものが淡色野菜に分類されます。
緑黄色野菜に豊富なβ-カロテンは抗酸化力が強く、さまざまな病気の予防・治療に効果が、一方、淡色野菜にはミネラルや食物繊維が多く含まれており、緑黄色野菜とは異なる効果を期待できます。
淡色野菜に多く含まれる栄養素と期待できる効果
●カリウム:高血圧予防・むくみ改善
●マグネシウム:エネルギー代謝のサポート・丈夫な骨や歯を作る・高血圧予防
●食物繊維:便通改善・悪玉コレステロール(LDL)低下・血糖値の上昇抑制・肥満予防