B1リーグ・三河、滋賀との戦いに意地を示す
12月10日(土)、12月11日(日)シーホース三河は、滋賀レイクスと相手ホームのこけら落としとなる滋賀ダイハツアリーナでの戦いに臨んだ。
10日に行われたGame1、第1Qは開始4分に西田のキックアウトから角野がミドルシュートを決めるも、滋賀に逆転を許す。14-18と4点差をつけられて、第2Qが始まるもうまく攻められず、リズムに乗れない。徐々に点差を広げられ、終了。
迎えた第3Q、開始早々シェーファーがフリースローで先制、ディフェンスの強度をあげて滋賀に向かっていく。一時は西田のB1リーグ個人通算1000得点となるコーナー3Pシュートも決まり6点差に迫るも、一進一退の攻防は続き、48-53で終了。
最終第4Qは両者、激しいデッドヒートを繰り広げる。一時、西田がジャンプシュート、ファストブレイクの連続得点で猛追。残り1分で中村がミドルシュートを沈めて、67-67の同点に追いつく。しかしドラマが待っていた。残り4秒、滋賀のドブラスにリバウンドを押し込まれ、67-69と競り負けた。
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前日に接戦を落として迎えた11日のGame2、序盤は互角の戦い。第1Qは19-18と1点差をつけ、第2Qに突入。ここで均衡が崩れた。細谷が攻守にアグレッシブなプレーを見せ、チームを勢いづけると、ローレンスもブロックショット、リバウンド、スティールと献身的な働きでチームをサポート。長野、西田が得点につなげて44-29と点差を広げて終了。
さらに第3Qでは西田の3Pシュート、シェーファーがダンクシュートを決めるなどチームの多彩なオフェンスも冴え、66-40で最終Qへ突入。
最終第4Qも集中力を切らさない。リードを30点の大台に乗せた後も、細谷がファストブレイク、3Pシュートの連連続得点を決めれば、終盤には攻守の素早い切り替えからシェーファー、ジャワトも決めて、出場選手が全員得点を決め、87-48と快勝した。
―試合結果―
2022年12月10日(土)
滋賀 〇 69 – 67 ● 三河
(三河通算成績 6勝11敗)
1Q 滋賀 18–14 三河
3Pシュートが決まらず、重い立ち上がりに
スターティング5は、#7長野、#18角野、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
インサイドを固める滋賀に3Pシュートで対抗するが、決め切ることができず重い立ち上がりになる。#18角野、#19西田が力強いリングアタックで打開。開始4分に#19西田のキックアウトから#18角野がミドルシュートを射抜いて5-8と引き離しにかかるが、滋賀に連続で3Pシュートを決められて逆転を許す。
残り1分、滋賀#17星野の3Pシュート、#1マーティンのアタックで18-12とリードを広げられるが、終了間際に#19西田がミドルシュートで4点差に詰め寄って1Qを終える。
2Q 滋賀 36–27 三河(滋賀 18–13 三河)
ターンオーバーを連発し、リズムに乗ることができない
スタートは、#4細谷、#9ローレンス Ⅱ、#19西田、#21橋本、#22シモンズ。
#19西田の3Pシュート、ファストブレイクの連続得点で18-19と逆転に成功。そのまま勢いに乗るかに見えたが、ターンオーバーから立て続けに失点して流れを明け渡してしまう。
#22シモンズのゴール下、#54ガードナーのファストブレイクでつなぐも、滋賀のタイトなディフェンスにオフェンスのリズムが生まれない。徐々に点差を広げられ、残り2分に滋賀#23キングのリバウンドで34-24と二桁リードを作られる。
#19西田と#54ガードナーのコンビプレーで反撃するが、終了間際にもターンオーバーからフリースローを与えて、9点ビハインドで試合を折り返す。
3Q 滋賀 53–48 三河(滋賀 17–21 三河)
ガードナー、西田を中心に反撃を開始
スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#32シェーファー、#54ガードナー。
#32シェーファーがオフェンスリバウンドからフリースローで先制。ディフェンスの強度を上げて滋賀の得点を止めると、開始3分に#19西田がB1個人通算1000得点となるコーナー3Pシュートを射抜いて6点差に。さらに#7長野のアタックで39-35に詰め寄るが、滋賀#1マーティンの連続得点で突き放される。
残り3分半に#54ガードナーのバスケットカウントで3点差に迫るが、滋賀に立て続けに3Pシュートを決められて追いつくことができない。#19西田のカットイン、#54ガードナーのアタックで5点差に追い上げて最終Qを迎えた。
4Q 滋賀 69–67 三河(滋賀 16–19 三河)
長野 中村の得点で2度追いつくも、2点差で競り負ける
スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#22シモンズ、#54ガードナー。
#18角野がドライブで切り込み、#1中村が難しい体勢から3Pシュートを決めて3点差に追い上げる。さらに開始4分、#1中村が2本目の3Pシュートを射抜いて58-58に追いつく。
滋賀#32狩野の3Pシュートで再び追う展開となり、残り3分にリードを7点に広げられるが、そこから粘り強いディフェンスで滋賀のオフェンスを停滞させ、#19西田がジャンプシュート、ファストブレイクの連続得点で猛追。残り1分に#1中村がミドルシュートを沈めて67-67の同点とする。しかし残り4秒、滋賀#13ドブラスにリバウンドを押し込まれ、69–67で競り負けた。
シーホース三河 ヘッドコーチ 鈴木貴美一 試合後コメント
滋賀さんのアウトサイドが効率良く入って、我々は入らないという状況の中で、最後は追い上げて後一歩のところだったんですけれど、滋賀さんのボールに対する執念が上でした。
後半、トータル的には自分たちが上回ったかもしれないのですが、大事なところでいいリバンドをとられて試合を決められたというところです。
タフな試合でしたけれど、滋賀さんが粘り強くしっかり戦っていたと思います。