50代で歯が抜ける原因・リスク 中高年の歯を守るための口腔ケアとは
最近は歯の悩みを抱える方が増えています。
「もしかしたら歯が抜けてしまうのではないか」と不安になっていたり、また、歯が抜けてしまっても「痛みがない」「治療が面倒」などの理由で放置していませんか?
今回は、50代で歯が抜ける原因とリスクや、歯を守るための口腔ケアについてご紹介します。
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1.40~50代で歯が抜ける原因
まずは、歯が抜ける原因についてみていきましょう。(※1)(※2)
1‐1.中高年で歯が抜ける原因
歯が抜ける2つの大きな原因は、歯周病とむし歯です。若い頃にはむし歯が原因となることが多く、中高年になると歯周病で歯を失うことが多くなります。
1‐2.抜けやすい歯
抜けるリスクのある歯は、次のような歯といわれています。
・放置されているむし歯がある
・かぶせ物が装着されている歯がある
・部分入れ歯のバネがかかる歯がある
・歯周病が進行している歯がある
なお、かぶせ物自体が歯を抜けやすくするのではなく、むし歯が進んで神経をとり、歯が受けるダメージが大きくなることが原因と考えられています。
1‐3.中高年で歯が抜ける平均本数
年齢が高くなるほど、歯が抜ける本数が増えます。2016年に厚生労働省がおこなった全国調査では、本来持っている28 本の歯(親知らずを除く)のうち、45~54歳では平均1本、55~64歳では平均3.5本が抜けていると報告されています。
2.歯が抜けるリスク
では、歯が抜けるとどのような問題が起きるのでしょうか。(※3)
2-1. 噛み合わせの変化
歯にかかる力のバランスが崩れ、隣の歯が抜けた歯の方向に傾いたり、ねじれたりして、噛み合わせが変化します。噛み合わせが狂うと、歯周病や顎関節の病気を引き起こす可能性が高くなります。
2-2. 咀嚼(そしゃく)の問題
咀嚼とは、食物をよく噛むことです。食べ物をあまり咀嚼せずに飲み込むと胃腸に負担がかかり、消化吸収に支障が出ることで栄養不足になり、筋力や免疫機能の低下を引き起こすことが考えられます。また、免疫機能が低下するとさまざまな病気にかかりやすくなります。
2-3. 精神的な影響
歯がないことに劣等感をもったり、会話が思うようにできなくなったりして、精神的に悪影響が出ることもあります。