台風の目となるか 上昇気流の日本ハムで万波でも清宮でもなく 注目集める「選手の名前」
昨年はルーキーイヤーで存在感を発揮した上川畑(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
いよいよ23日からリーグ戦が再開。パ・リーグで台風の目となりそうと注目を集めているのは、日本ハムだ。
上位1・5ゲーム差にオリックス、ソフトバンク、ロッテの3球団がひしめく。その3位ロッテを6ゲーム差で追う日本ハムは交流戦も10勝8敗と勝ち越し、昨年までの最下位が定位置だったチームから脱却し「戦えるチーム」になってきたという声が多い。
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特に先発陣はリーグトップの6勝をあげる上沢直之を筆頭に、制球力抜群の左腕・加藤貴之、WBCにも出場した伊藤大海、シーズン途中に中継ぎから配置転換となった鈴木健矢、北山亘基と屈指のラインアップを誇る。防御率は12球団トップの2・75と安定しているとあって、ゲームを有利に進められている。
打線では交流戦から4番起用が続く万波中正の躍進が目立つ。交流戦最終の19日のDeNA戦では相手守護神の山崎康晃を捉え、決勝ソロを放ったことはファンの間にも鮮烈な印象を残した。リーグ戦再開を契機に新庄剛志監督はこの万波に加え野村佑希、清宮幸太郎の4番争いを促すなど、競争でチーム力底上げを狙っている。
一方でさらに上位をうかがうとなれば、テコ入れしたいのは守備面にもありそうだ。現在チームの失策数はリーグワーストの「44」(22日現在)。一つには今年から天然芝の新球場となったことでイレギュラーなバウンドなども増え、選手が対応に苦戦していることもあげられる。