大谷に唯一投票しなかった記者 NPBの投票方法、類似ケースは?
米大リーグの「2018ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)」が発表され、ア・リーグはエンゼルスの大谷翔平投手(24)が受賞した。日本人選手としては、01年イチロー以来、17年ぶり4人目の快挙。ヤンキース正三塁手アンドゥハー(23)と一騎打ちと見られていたが、フタを開けてみれば大谷が1位票83%を獲得して圧勝した。
【ア・リーグ新人王投票結果】
①大谷(エンゼルス)137点
1位=25票(125点)
2位=4票(12点)
3位=0票
【野手成績】打率.285 本塁打22 打点61
【投手成績】4勝2敗 防御率3.31
② アンドゥハー(ヤンキース)89点
1位=5票(25点)
2位=20票(60点)
3位=4票(4点)
【成績】打率.297 本塁打27 打点92
投票方法
新人王を選ぶ投票方法は、全米野球記者協会の会員のうち、30球団の本拠地から選ばれた1人ずつ計30人がレギュラーシーズン終了時に投票する。3人の選手名を記入し、1位(5点)2位(3点)3位(1点)の合計点で決まる。誰がどの選手に投票したのかが公式サイト上で公開されるため、記者の投票が疑問視された場合は、メディアやファンから名指しで批判を受けることもある。
今回、打撃成績で大谷を上回ったアンドゥハーは、レギュラーとしてチームをプレーオフ出場に導いた。だが異色の投打二刀流を成功させた大谷の「衝撃度」が、それ以上に評価される結果となった。ここで注目されたのは、大谷に投票しなかった記者が1人だけいたことだ。レイズ番記者のディック・スキャンロン氏だった。
「1位アンドゥハー(ヤンキース)、2位ウェンドル(レイズ)、3位ヤーブロー(レイズ)」
大谷を3位にも入れない投票内容が公表されると、SNS上には批判が殺到した。
「レイズの記者は大谷でなく、2人のレイズ選手に票を入れた。地元びいきもいいところだ」
「記者の資質が問われる。こんなヤツはクビにしろ」
などと炎上騒動となった。