大谷翔平の検査拒否を明かしたエ軍GMに米メディアは冷ややか “選手ファースト”に皮肉の声も「彼らは何もできなかった」
右肘の故障が明らかになった大谷。そんな偉才とのやり取りを告白したチームに逆風が吹いている。(C)Getty Images
「ここ数日、検査について多くの問い合わせを受けた。検査を受けたのは、怪我を感じた後だ。我々は今月初めに検査を受けるよう提案したが、彼と代理人が辞退した」
これは右肘側副靭帯の損傷した大谷翔平について、エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが26日のメッツ戦を前に語った言葉だ。チームは今月3日のマリナーズ戦で中指のけいれんによって緊急降板した際に精密検査を受けるよう勧めたが、当人側がそれを拒否したという。
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もちろん、公の場でこれを発表している以上は、大谷側にも確認は取れているだろう。しかし、球団の管理体制が問われている状況下でのミナシアンGMによる内情告白は、小さくない波紋を広げている。
たとえ本人が拒否をしようとも、強引にでも食い止めるべきだったのではないか――。大谷がキャリア2度目のトミー・ジョン手術を強いられる可能性が懸念されているなかで、米メディアでは、エンゼルスに対する冷ややかな声が噴出している。
米紙『Washington Post』は「エンゼルスは運命をコントロールできなくなった」と銘打った記事を掲載。そのなかで「ミナシアンGMが放ったすべての言葉、そしてそれを言うためだけに小さな記者会見を開いた事実は、『あること』を明らかにすることを意図していた。それは、エンゼルスが何もできなかったということである」と、痛烈に皮肉っている。