F1日本GPの開催は?鈴鹿サーキット「発表できることはない」
ホンダは今季でF1を去る(ホンダ提供)
それに新型コロナウイルスの第5波は急拡大の一途。首都圏を中心に6都府県に発出されている緊急事態宣言も9月延長が検討され、対象地域を全国に拡大させる可能性も出てきている。F1側では日本行きを断念し、トルコで2週連続開催をするとのプランも出ているという。
ただ、中止となったオーストラリアGPの代替グランプリがまだ決まっておらず、そこに日本GPを当て込むこともできなくはない。が、その前週は南半球のブラジルGP。やはり十分な隔離期間を確保できないという問題が生じる。
新型コロナで切迫している時期でありながら年間23戦も詰め込んでしてしまったF1側の見通しの甘さがうかがえる。昨季に1国1開催の原則が実質的に崩壊し、欧州や近場の中東で同一会場での2週連続開催など代替レースを用意できるようになったことで、いわゆるフライアウェーで行われる遠征地での開催はもともと重きを置かれていなかったのかもしれない。
鈴鹿に来るF1関係者は1000人ほど。それを一気に招き入れるには「特例入国」させるしかなく、五輪で導入されたバブル方式をしのぐ強固な感染防止対策が必要とみる。選手やチーム首脳はサーキットホテルに缶詰にできるとしても、他のチームスタッフはサーキット周辺の他のホテルに滞在することになる。これでは容易に外部と接触してしまうことになる。いっそのこと無観客開催にして、遊園地内にチーム用の簡易宿泊施設を設置して外部と完全に遮断するくらいの対策を講じない限りは政府もきっとOKサインを出さないのではと想像してしまう。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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