レッドブルが2022年型F1マシン『RB18』を発表。車体に入る「HRC」ロゴの背景とは
レッドブルが発表した新車「RB18」。車体後部には「HRC」のロゴが((c)RedBull Cotent Pool)
F1のレッドブルレーシングは9日、2022年型マシン「RB18」を発表した。新車のお披露目は全10チームの中で一番乗りで、車体には新チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季つける車番「1」が躍った。
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注目は車体後部だ。カウルに白地で「HRC」のロゴが入っていた。これは昨季でF1から撤退したホンダのモータースポーツ統括会社「ホンダ・レーシング」のことだ。
供給していたパワーユニット(PU)の知的財産権はレッドブルに譲渡され、今季からはPUの製造はレッドブルのPU部門「レッドブル・パワートレインズ」が担うことになったが、初年度はホンダがPUの組み付けなどを支援することになり、ホンダはPU開発の移行期間として間接的にF1活動を継続する。
ホンダでもワークス活動にはカウントされないが、F1に携わった期間はあった。マクラーレンなどとジョイントした第2期プロジェクトの最終年となったを92年に創業者の本田宗一郎氏の長男が経営するエンジンメーカー「無限」がF1参戦を開始。ホンダがエンジン開発を間接的にサポートしていたことからエンジンも「無限ホンダ」と名乗った。
ホンダは99年にBARチームにエンジンを供給する形でF1に復帰。無限ホンダが単独で参戦した93~98年は、第2期と第3期の間をつなぐ期間として「2・5期」といわれることもある。今回も第4期が正式に終了した後の活動期間となるため、さしづめ「4+期」とでも呼べるかもしれない。
ライバルメーカーのルノーも一時期ワークス活動を休止していた時代はあるが、カスタマーエンジンの供給は続け、「メカクローム」「スーパーテック」「プレイライフ」のバッジネームを使用した。その期間は98年から2000年のたったの3年間。技術的にはほとんどブランクのない状況でF1に復帰した。