貫録の138球に「なんと完投もした」と驚嘆 山本由伸に米記者も絶賛「最後の印象はセンセーショナル」
阪神打線を見事にねじ伏せた山本。その貫録のピッチングに反響が広まっている。(C)産経新聞社
これぞエースと言うべきピッチングだった。
11月4日に京セラドーム大阪で行われた日本シリーズ第6戦でオリックスは阪神に5-1で勝利。シリーズの勝ち星を3勝3敗として、優勝の行方は最終戦にもつれる形となった。
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負ければ終わりの第6戦で出色のパフォーマンスを披露したのが、オリックスの先発マウンドに立った山本由伸だった。第1戦で5回途中7失点でノックアウトされていた背番号18は、2回表にシェルドン・ノイジーにソロホームランを被弾。先制を許したが、「調子は良かったので気にしなかった」(ヒーローインタビューでの本人談)と、その後は、なおも攻勢を強めようとする阪神打線の勢いをピシャリとねじ伏せた。
最速159キロのストレートと鋭く落ちるフォークを軸に、小気味よく投げ進めた山本。終わってみれば、9回(138球)を投げて、被安打9、1失点、14奪三振の快投だった。ちなみに日本シリーズでの1試合14奪三振は、外木場義郎、工藤公康、ダルビッシュ有を抜くNPB新記録となった。
プレッシャーのかかるマウンドで138球を投げ切った山本。今季終了後にはポスティングでのメジャー移籍が有力視される25歳だけに、文字通り球史に名を刻む快投には、米メディアからも熱視線が注がれた。