「魂のこもった投球」注目集めた山本由伸の“多投”に韓国メディアは感心 10年前の田中将大の伝説も回想「日本人は違った」
一方でエースらしい仕事ぶりに感心する声もある。韓国紙『朝鮮日報』は「驚くべきことは投球数だ。なんと138球を投げる魂のこもった投球を山本は発揮したのだ」と阪神戦の熱投を紹介。さらに2013年の日本シリーズの第6戦で160球を投げ、完投負けした翌日の第7戦にクローザーとして登板した田中将大(楽天)を引き合いに出し、次のように記している。
「2日間で175球を投げた判断は国際的な物議を醸した。なぜなら田中もシーズン終了後にメジャー移籍が予定されていたからだ。アメリカでは『非人道的だ』という批判や、『メディカルチェックを強化すべきだ』という指摘も出た。しかし、日本人の考えは違った。あの日、あの瞬間、多くの人がテレビの前で涙を流した。そして観客席も涙に包まれた。疲れ切ったエースも、闘将の星野も、歓喜して大声で泣いたのだ」
そして、「日本人には田中が残した強烈な記憶がある」とした同紙は「日本にはエースをより象徴とする文化があり、優勝の瞬間にはエースをマウンドに上げる伝統もある」と強調。「山本も田中のようなパターンになる可能性はある」と指摘し、連夜の快投に期待を寄せた。
山本が連投をするかは定かではない。しかし、彼が人々の記憶に残る投球を披露し、多くの感動を生んだのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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