「公平さは失われた」ACLEで相次いだ東アジア勢の衝撃大敗 “サウジ勢贔屓”の異質な体制に韓国メディアは苦言「横浜は落ちた」
かくいう韓国勢もサウジアラビア勢に大敗を喫した。現地時間4月25日に行われた準々決勝で、横浜と同様に敵地でアル・ヒラルと対戦した光州FCは0-7と惨敗。世界に小さくない波紋を呼んだ。
相次ぐ東アジア勢の完敗とあって、韓国メディアでは大会を組織するアジアサッカー連盟(AFC)の運営方法に苦言が呈されている。『SPOTV NEWS』は準々決勝以降の“中立地”一斉開催に「アジアチャンピオンズリーグに基盤はない。彼らは明らかにサウジを支援している」と断言。「大金持ちなら大成功できる。サッカーの基礎は消え、今ではサウジアラビアのための大会になっている」と嘆いた。
さらに中東勢優位とも言える現行のコンペティションについて「チームの規模だけでなく、資金が多ければ競争で有利になる」と指摘する同メディアは、AFCのあり方を糾弾している。
「準々決勝に進出した全チームは、中立地開催という名目で、ある国で1試合を戦うことになる。そしてその国はサウジアラビアだ。これは理解できないやり方だ。ホーム&アウェー形式は消滅した。それは、サウジアラビアのクラブが絶対的に有利な立場を占めざるを得ない構造だ」
「この大会の名前は『アジア・チャンピオンズリーグエリート』だ。アジア各国のクラブが集まり、公平に競い合う大会だ。しかし、公平さは失われた。彼らは大会開催権を、資金力のあるサウジアラビアに売った。これは、公平性を保つために準決勝がホーム&アウェーで行われ、決勝が中立スタジアムで開催される欧州の大会とは異なる。UEFAの運営方法に倣って全面的に見直しを図ったが、結局は根拠のない大会になってしまった。何よりもカネがたくさんあれば勝てる」
中東勢にとって有利となるサウジアラビア開催、それもワンゲームマッチとあって、不平不満が噴出しているACLE。そうした体制を見ても、横浜の大敗は必然だったのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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