「公平さは失われた」ACLEで相次いだ東アジア勢の衝撃大敗 “サウジ勢贔屓”の異質な体制に韓国メディアは苦言「横浜は落ちた」

横浜を一蹴したアル・ナスル。エースのC・ロナウドも異彩を放ち、準決勝進出を決めた。(C)Getty Images
ワールドクラスのタレントたちを要した「スター軍団」との地力の差が浮き彫りになった。現地時間4月26日にサウジアラビア・ジェッタで開催されたアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)の準々決勝で、前回準優勝の横浜F・マリノスを迎え撃ったアル・ナスルが、4-1で大勝した。
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怒涛の波状攻撃を前に横浜守備陣は為す術がなかった。
27分にコロンビア代表FWジョン・デュランが先制点を奪うと、アル・ナスルは一気呵成に攻め立てる。31分にセネガル代表FWのサディオ・マネが追加点をもぎとると、38分にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがダメ押し点をゲット。さらに49分には再びデュランがゴールして突き放した。
反撃も渡辺皓太(53分)に許した1点のみに抑えたアル・ナスル。センターラインを軸に攻守に国際的なタレントを要した中東の雄は、余裕を漂わせるゲーム運びで試合を終わらせた。
今季のJリーグで最下位に沈む苦境にある横浜のチーム状況を加味しても、あまりに明確に表れた両軍の差。日本の名門が喫した敗北には、隣国でも衝撃が広まっている。韓国のスポーツメディア『OSEN』は「横浜F・マリノスは東アジアのプライドを守るために奮闘したが、差を克服することはできなかった」と指摘。C・ロナウドやマネらが活躍し、一方的となった試合内容について、次のように描写している。
「横浜は序盤から果敢なプレッシャーで対抗し、時に荒いファウルでアル・ナスルのリズムを崩したが、世界最高レベルの個人技を誇るチームを長く抑えるのは難しかった。あっという間に2-0となり、横浜の選手たちは崩れ落ちた」