アスリートの貧血の原因と対策
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皆さん、こんにちは!執筆スタッフ管理栄養士の中村達也です。
今回は、「アスリートの貧血の原因と対策」について少しお伝えできればと思います。
ちなみに鉄欠乏性貧血は、女性アスリートの15〜35%、男性アスリートの約3〜11%の有病率が報告されています。
更に、鉄欠乏性貧血になると、回復まで、3〜6ヶ月かかるとも言われています。
鉄は、酸素運搬に重要な働きを担うだけでなく、 ATPの生成に関与するなど、身体にとって重要なミネラルの一つです。
ここで少し、体内の鉄の復習を・・・
体内の鉄は、ヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。
体内で最も多量な鉄はヘム鉄として存在し、酸素の運搬をする赤血球のヘモグロビン、酸素の貯蔵を行うミオグロビンに大別されます。
非ヘム鉄のフェリチン、ヘモジデリン、トランスフェリン。
体内の鉄が減少してくると、貯蔵鉄であるフェリチン、へモジデリンが減少します。
そこから体内の鉄が減少してくると、この貯蔵鉄が減少してきます。
トランスフェリンは、血漿中などの細胞外液内鉄を運搬する役目を持ちます。
要するにヘモグロビンが低い状態のときは、すでに体内の貯蔵鉄も低くなっている状態ということですね。
アスリートだけでなく言えることは、血液検査において、ヘモグロビンだけではなく、フェリチンや血清鉄なども着目していくと貧血の予防や対策に早期に取り掛かれるのではないかと思います。
ここからが本題です!