二軍行きの湯浅京己に球界OBから再起への提言「調整のためには2、3回を投げなければならない」
二軍で再調整する湯浅。感覚を取り戻すためには複数イニングを投げることが重要だと佐藤氏は言う(C)Getty Images
若き守護神の苦悩が続いている。
6月15日、甲子園球場で行われた阪神対オリックスのゲームは9回表に2本の本塁打を許した阪神が2-3で逆転負けを喫した。阪神は2-1とリードして迎えた9回、マウンドに上った湯浅京己が、頓宮裕真、杉本裕太郎にそれぞれソロホームランを打たれ、今月8日の楽天戦に続いての敗戦投手となった。
【動画】6月15日のオリックス戦、不安定な投球が心配される湯浅が2本目となるホームランを杉本から被弾したシーン
前回の敗戦時と同様、甲子園球場のマウンドに背番号65が崩れ落ちた。頓宮にはフォークが浮いてしまい、杉本にはストレートをとらえられた。いずれも真ん中高めのコースを打たれ、コントロールも甘く、ボールのキレ、勢いも好調時とは大きくかけ離れていることは明らか。湯浅はこの日、2度、マウンド上でしゃがみ込み、困惑の表情を見せていた。
このゲームの翌日、16日には球団から湯浅の二軍降格が発表されている。前日、試合終了後には岡田彰布監督もファーム行きを示唆するコメントを残していた。
最終盤でマウンドを任されるクローザーの宿命とはいえ、あまりにもショッキングな負け方が続いた湯浅。今後、再び公式戦のマウンドに上がるためにどんなことが求められるのか、球界OBも守護神として立ち直らせるべく、調整法についての見解を述べている。
通算21年間の現役生活を阪急、オリックスで送り、引退後は古巣の他、阪神、日本ハム等で投手コーチを歴任した佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を更新、15日の試合での湯浅のピッチングや、再起への見込みについて語った。