王、野茂、松井ら過去6人しかいない栄光 岩瀬仁紀は殿堂初年度選出を果たせるのか

タグ: , 2023/12/8

岩瀬氏の初年度選出はなるか注目が集まる(C)Getty Images

 野球殿堂博物館が12月5日に来年の野球殿堂入り候補者を発表した。今回はプレーヤー部門に新たに7人が候補に加わった。現在12球団で指揮を執る中では西武・松井稼頭央監督と、広島・新井貴浩監督。また、岩瀬仁紀(元中日)、山口鉄也(元巨人)、荒木雅博(元中日)、浅尾拓也(元中日)、杉内俊哉(元ソフトバンク、巨人)も新候補に名を連ねた。

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 プレーヤー表彰の対象者は、プロ野球の現役を引退し、5年以上経過した元選手。その後15年間、選考対象となる。選考は野球報道に関して15年以上の経験を持つ委員が投票。総有効投票数の75%以上獲得すると殿堂入りとなる。

 殿堂投票では、資格初年度からの選出は簡単ではない。15年間の選考対象期間で、残り年数が少なくなってから選考されるケースも多い。今回は候補者入り4年目の谷繁元信(元横浜、中日)、3年目の黒田博樹(元広島、ドジャースなど)の選出が有力視される。

 そんな中で、資格1年目から選出が有力視されているのが岩瀬だ。プロ野球史上最多の1002試合に登板。スライダーを武器に救援で長く活躍し、通算407セーブも2位のヤクルト・高津臣吾監督の286セーブを大きく引き離している。

 長い野球殿堂の歴史において、資格1年目から選出されたのは6人しかいない。

 直近は2018年、松井秀喜(元巨人、ヤンキースなど)と金本知憲(元広島、阪神)が1年目でダブル選出された。松井は日米通算507本塁打を放ち、2009年にはヤンキースをワールドチャンピオンに導きワールドシリーズのMVPを受賞した。金本は1492試合連続フルイニング出場し、通算476本塁打を放った。1年目選出者が複数出るのはこの年が初めてだった。

 その前が2016年の工藤公康(元西武、ダイエーなど)。実働29年で通算224勝と、文句の付けようがない数字を残した。

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