野球人気の課題となる「サッカーの壁」 大谷翔平、WBCも虚しい“現状”を米メディアが検証「問題は他のスポーツとの競争だ」

名だたるスターの登場で人気を博す野球。しかし、国際的な存在感はまだまだ薄く…。(C)Getty Images
昨今、野球界の国際化が一気に普及した感がある。
質、規模ともに「世界最高峰」とされているMLBは、米国以外でのイベントや試合開催を相次いで実施。2019年に「サッカーの母国」であるイングランドはロンドンで公式戦を開催し、今年3月には東京ドームでドジャースとカブスによるレギュラーシーズン開幕戦を行う。
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また、かつてはオリンピックのみでもあった代表活動も活発化。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やプレミア12といった国際大会のスタートがキッカケではあるが、国の威信をかけた戦いに対する関心は大会ごとに高まっている。
もっとも、野球が国際的な認知度を圧倒的に高めているかと言われれば、「そうではない」というのが現状でもある。「野球は本当に国際的なスポーツになりつつあるのか?」という特集を組んだ米スポーツメディア『The Sports Rush』は、「課題は山積みだ」と断じている。
たしかな数字の伸びは見られている。昨年にもMLBがロンドンで実施した公式戦には2試合で11万人の観客を動員。2023年のWBCも、日米決戦となった決勝戦ではアメリカ国内で500万人、日本では6000万人もの視聴者数を記録。こと世界一に輝いた日本では、列島中で侍ジャパンフィーバーが起きたのも記憶に新しい。