野球人気の課題となる「サッカーの壁」 大谷翔平、WBCも虚しい“現状”を米メディアが検証「問題は他のスポーツとの競争だ」
そんな野球界のあらゆる取り組みを好意的に捉える『The Sports Rush』だが、「彼らが直面する主な問題は、他のスポーツとの競争だ」と指摘。「とりわけサッカーは世界のあらゆる地域で圧倒的な地位を占めているため、野球がその壁を突破するのは容易ではない」と分析した。
また、野球の平均試合時間の長さを「課題」とした同メディアは、「若年層の集中力低下を考えれば、プレーの中断時間を含めて明らかに問題はある」と論じた。
さらに同メディアはアメリカや日本、韓国など一部の国以外でのプロリーグの有無、そして各国で差の激しいレベルにも言及。オランダやイタリア、ドイツ、チェコなど「野球不毛の地」とされた欧州でも野球人気は出始めているものの、やはりサッカーと比べれば、影が薄いのが現状で、「まだ課題は残る」と論じている。
「野球の人気度が国際的に広がっているのは明らかだ。実際、MLBにおける外国籍選手の割合は過去25年間で10%増加している。だからこそ、やるべきことはたくさんある。各国で野球アカデミーを設立し、放映権契約を結び、国際試合の開催を継続することで、ヨーロッパやアフリカを含む新たな市場への進出を図る必要がある」
日本で大谷翔平を筆頭にかつてないほどに高まっている野球人気。その魅力をどのように伝えるか、そして可能性を模索し続けることは、グローバルな“生存競争”を強いられる球界に与えられた使命と言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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