北京五輪で不可解ジャッジ連発!「逮捕すべき」とまで言われた『誤審』とは
◆最高難度に低スコア
スノーボードの男子ハーフパイプで、2大会連続銀メダルの平野歩夢(23)がラスト3回目の試技で逆転し、96.00点で金メダルを獲得した。不可解ジャッジは、超大技「トリプルコーク1440」を五輪で初めて成功させてノーミスだった2回目の得点「91.75点」が低すぎることだった。その時点では、オーストラリアのジェームズに及ばず2位。高得点を期待していた競技会場では大ブーイングが起きた。
審判団へ怒りは世界中からあがり、ジェームズの母国オーストラリアでさえ「逮捕されるべき」の見出しで報道するメディアがあったほどだ。審判団5人のうち、最低89点をつけたのが米国。同種目で五輪金メダル3度のショーン・ホワイト(米国)が今大会で引退するため、大逆転の可能性を残すよう上位陣の点数をおさえ、ホワイトが3本目の試技に失敗したことで、平野にも高得点を出した、という見方も出ている。
平野への激辛採点に、米国メディアは「審判は恥を知れ」「平野が3本目に成功しなければ、歴史に残る大誤審になるところだった」などと激しく糾弾する論調もあった。平野本人は「2本目の点数は納得いっていなかったけれど、そういう怒りが自分の気持ちの中で最後、表現できた。僕以上に怒っている人もいた。演技のどこを見ていたのかという説明は改めてするべき。競技をやっている人たちは、命を張ってリスクも背負っている。選手のために、判断の基準はスルーせず整理した方がいいんじゃないか」と問題提起した。
五輪でもミスは起こり、判定1つで4年間の努力も苦労も水の泡になる。ルールはあっても人間が判断する以上、感情が入り、フェアにはならない。
判定の不利を強靱な精神力ではねのけた平野の3本目のパフォーマンスは、歴史に残る大逆転として世界から称賛を集めている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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