来夏の東京五輪開催中はモータースポーツが一時休止、富士スピードウェイが「自転車競技の聖地」に!
東京五輪・パラリンピックが来年夏に開催される影響で、プロ野球がシーズン中に23日間にわたって休止することが決まった。実はモータースポーツの世界も余波をもろに受ける。自転車競技の会場が静岡県の富士スピードウェイで実施されるため、実質的には来年6月上旬からレース行事ができなくなるのだ。
東京五輪パラリンピックで自転車競技の会場となる富士スピードウェイ(トヨタガズーレーシング提供)
F1は五輪に関係なくスケジュールが組まれる
スーパーフォーミュラ、スーパーGTなど国内の主要レースは富士のほか、鈴鹿サーキット(三重)、ツインリンクもてぎ(栃木)、スポーツランドSUGO(宮城)、オートポリス(大分)が舞台。特に富士はサーキット周辺にレーシングチームのファクトリーが集中しており、夏場は書き入れ時。スーパーフォーミュラ、スーパーGTも今年7、8月にレースが実施された。
五輪に合わせて思い切った疎開を決断したのがスーパーGTだ。毎年タイに遠征して公式戦が開催されているが、来年はマレーシア・セパンでのレースを復活させ、7月に東南アジアラウンドを2戦連続で行うことにした。選手やチームは他のシリーズも掛け持ちしていることから、7月中はどうしても空白期間になる。
結果的にスーパーフォーミュラは2カ月近く休止される。耐久レースのスーパー耐久シリーズは富士24時間レースを6月6、7日に富士で実施し、次のレースは五輪期間中の8月にオートポリスで行う。
ちなみにF1は五輪に関係なくスケジュールが組まれ、8月2日決勝でハンガリーGPが予定されている。同じ日には陸上競技の花形種目でもある男子陸上100メートル決勝があるが、日本とハンガリーでは7時間の時差があり、幸いにも競技の時間帯が重なることはない。