大シャッフル起こるか 今オフの”捕手FA”で注目される「意外なキーマン」「プライスリーダー」とは
坂本は昨年自己最多の84試合に出場した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
中日の捕手・木下拓哉が4月22日、国内FA権の取得条件を満たした。トヨタ自動車を経て15年のドラフト3位入団。20年から正捕手としてチームに定着、近年は「打てる捕手」としても存在感を高めている。
そして今季はまれにみる「捕手FA」の年としてひそかに注目を集めている。
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木下以外にもソフトバンク・甲斐拓也、阪神・坂本誠志郎、巨人・大城卓三といった各球団の正捕手候補が一斉にFA取得年を迎える。
捕手というのは育成が難しいポジションとして知られ、一朝一夕では育たないことで、若手捕手を育てるためにも安定的な力を持つベテラン捕手が求められる側面もある。何より扇の要としてチームを引っ張る、安定的な正捕手候補が移籍を決意するとなれば、そのチームにとっても緊急事態を迎えることになる。
その意味で”陰のキーマン”と目されるのは昨年日本一を達成した阪神を支える坂本にもある。坂本もすでに今月14日に国内FA権を取得している。
明大を経て15年ドラフト2位入団。昨年8月中旬以降は負傷した梅野隆太郎に代わって先発マスクをかぶり、自己最多の84試合に出場、たくみなリードで投手陣を引っ張った。オリックスとの日本シリーズでは打撃でも存在感を示すなど奮闘、自身初のゴールデン・グラブに輝くなど飛躍の年となった。