中野友加里が語る試合とは違うアイスショーならではの魅力「私の場合ドーナツスピンをいかに長く・・・」
いかに美しく楽しそうにみせるかが大事
試合とはまた違い、特にルールを設けられていないアイスショーだが、中野さんは以前、ある人のアイスショーならではのプログラムに驚いたという。
「アイスショーでは、オフシーズン中に作った新しいショート、フリーを披露する選手もいれば、エキシビジョンナンバーだけに作った、アイスショー向けのプログラムを滑る選手もいます。
アイスショーでは、自分の好きなボーカルの音楽や好きなクラシックを選ぶんですが、プログラムの分数は決まっていません。
かつて、驚いたのが、町田樹選手(当時)が6分間踊ったことがあったんですが、『6分って踊れるんだ』って思いましたね。平均3分、長くても4分程度なので・・・。」
さらに、アイスショーならではの魅力について中野さんはこう語る。
「アイスショー向けのプログラムは、自分の中のありとあらゆる得意分野をプログラムの中に凝縮させるので、プログラムの難易度としては、そんなに高いものではないかもしれませんが、いかに美しく楽しそうにみせるかが大事になってきます。
中には、大会では入れられないバック転を入れる選手もいますね。以前、ファビエル・フェルナンデス選手がスーパーマンになって水を被っていたこともありました。
水被ったら寒いよなあって思いながら見ていましたが、そう言った演出もアイスショーならではですよね。あと、実は、小道具が好きなだけ使えます。椅子を置いたり、扇子を使う選手もいますし、そういった、沢山の小道具を使えるのも、アイスショーの見どころかなと思います。」
そんな中野さん、自身はどのようなプログラムを滑っていたのだろうか。
「私の場合、アイスショーはドーナツスピンをいかに長く回れるかでしたね。
試合になると、どうしてもスピンを回る回数に制限があるんですが、アイスショーはそう言ったルールがないのでいくらでも回れる。なので、ドーナツスピンを可能な限り回り、その間フラミンゴのような影ができるので、地上にいる鳥をお見せできるようにしていました。1番数えて長かったのは、30回転くらいですね。試合では20回転くらいなので・・・。
小道具で言うと、私自身も、『SAYURI』を踊った時に、和傘を使いました。傘を使って何かをするというよりは、雰囲気ものといった感じです。
色々な傘の使い方で滑って見たいと思ったんですが、びっくりすることに傘ってスピードが止まってしまうんです。傘に風を持っていかれてしまって、全然スピードが出なかったです。
小道具があると、雰囲気は出るけど持って滑るのは難しいと思いました。」
さらに動画では、舞台裏の選手たちの様子、さらには気になるギャラについても語っている。
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