「気持ちが引いている」広島・栗林良吏、DeNA・山崎康晃の今季不振の理由をレジェンドOBが解説
その上で、
「『逃げ切りたい』というのはベンチや周りがいうことであって、我々ピッチャーは逃げ切ろうとはしていない。攻めているんですよね」
と、気持ちの問題が大きく関わっていると指摘した。
この言葉には佐々木氏も同調。「ちょっとでも弱気な気持ちが出た瞬間にやられてしまう」というように、9回を締める投手はよほどの強い気持ちでマウンドに上がる必要があるとした。
その気持ちゆえに一度打たれてしまうと、ズルズルと引きずってしまいがちだと話し、それをいかに引きずらないようにするかというところが抑えピッチャーの難しいところだとした。
さらに両氏はクローザー論を展開。ともに直球とフォークというコンビネーションで数々の試合を抑えてきたが、自身の生命線に関して「俺はまっすぐ」(佐々木氏)と直球のキレにあくまで重きを置いてきたとした。藤川球児氏もかつて「フォークボールの神様」と呼ばれ、今年6月に亡くなった杉下茂氏から「フォークなんか信用したらダメだっておっしゃっていたので」と教えを受けたとして、「まっすぐがあるから(フォークが)効くんですよね」と同意する場面もあった。
いずれにせよ9回のマウンドに上がる守護神にはマウンド度胸含め、様々な要素が求められる。勝負の後半戦、僅差のゲームを制するには「絶対守護神」の存在が必須とあって、各球団の起用にも引き続き、注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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