歴代トップも見えてきた「連続イニング無失点」継続中の中日・大野 沢村賞も射程圏に
仮に次回登板で再び完封勝利を飾ることがあれば、連続無失点は「54」まで伸びて、一気に歴代3位に躍り出る。
ちなみにMLBの連続イニング無失点記録は、オーレル・ハーシュハイザー(ドジャース)が1988年に記録した59回。金田の記録よりも短いものだが、こちらも手の届くところにある。
無失点記録とともに、がぜん盛り上がってきたのが巨人・菅野智之との沢村賞争いだ。当初は開幕以来無傷の13連勝を続けていた菅野が独走かと見られていたが、ここにきて大野が猛烈に追い上げている。23日現在の両投手の成績を比較したい。
大野 18試合10勝5敗、防御率1・79 10完投6完封 135回2/3 137三振 92安打 20四死球 WHIP0・83
菅野 17試合13勝1敗、防御率2・02 3完投3完封 120回1/3 113三振 85安打 25四死球 WHIP0・88
勝利数とそれに伴う勝率以外は、むしろ大野の方に分がある。特に沢村賞では「先発完投型」という旧来のエース像が選考の一つの鍵となる。もちろん今後の登板次第となるが、現時点では甲乙付けがたいのが実情だろう。
今季のセ・リーグは巨人の優勝がほぼ決定的。リーグMVPのタイトルは、優勝という最大目標に貢献した優勝チームから選ばれるのが常で、菅野はリーグMVPの最有力候補でもある。
シーズンは佳境を迎えているが、今後の両投手の結果次第では、MVPが菅野、そして沢村賞は大野というタイトルの捻れ現象が起きてもおかしくはない。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]