軽視される制球と重視されるパワー MLB通算262勝のバーランダーが止まらぬ投手の高速化に苦言「愛してきた野球ではない」
MLB公式サイトによれば、メジャーリーグにおいて4シームの平均球速は、昨季までの過去16年間で3キロも増加。昨季も94.2マイル(約151.6キロ)となるなど高速化が進行し、100マイル(約160.9キロ)を投げる投手の登場はもはや当たり前となっている。
この米球界で広まる投手の高速化と、コントロールを重視するタイプの減少について42
歳のベテランは、「問題だ」と見ている。
「今は良い変化球と101マイル(約162.5キロ)を投げる投手を選んで、キャッチャーがど真ん中に構えて思い切り投げさせ、相手の打順を2回ぐらい回ったら、ブルペンで100マイルを投げる投手を選ぶ。自分にとって、それは長年知っていて、愛してきた野球の在り方ではないし、ファンが望んでいるものではないと思う」
投打にパワーが重視される傾向にあるメジャーリーグ。その進化を“現場”で見てきたレジェンドの指摘は実に興味深い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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