「1歩も2歩も進んできている」中日の補強方針が球界OBからも「評価される理由」
さらに同日、カリステとの契約を発表。カリステは今季メキシカンリーグ・モンテレイでプレーし、打率・344、13本塁打、54打点を記録した打撃に定評のあるアベレージヒッターだ。
「どこでも守れる」という本人のコメントの真偽については、過去の外国人選手の経験から怪しがりながらも、本当に守れるとすれば、阿部と京田が抜けて手薄になったセンターラインの穴を埋める存在として期待した。外国人助っ人で内野手を補強するという球団の思惑があったとするならば、主力2人の放出にも合点がいくと理解を示した高木氏は、「そういう計算があってはじめて、ピッチャーの補強に結び付いてくる。だからチーム作りは着実に進んでいると思う。一歩も二歩も進んできているのかなと思う」と、主力選手を次々に放出したことで疑問視されることの多かった立浪監督のチーム作りが、ここに来て明確なプランのもと着実に進んでいるのではないかと評価した。
中日は今季、防御率 は3・28でリーグ1位としながらも、打率・247はリーグ4位、本塁打62本は1位のヤクルトに112本差を付けられ最下位、得点でもヤクルトに200点以上の差をつけられるほど圧倒的な投高打低のチーム状況だった。そんなチームにビシエドを含めた外国人選手たちの活躍と、大島の出塁率の高さと成長してきた岡林の打撃力を考慮すれば、大いに期待できるとした。
さらに28日には、メジャーリーグのレッズからFAで通算41本塁打を誇るアリスティデス・アキーノ外野手を獲得したと発表した。戦力の大幅アップに踏み切った中日の来季の巻き返しに大きな期待が寄せられる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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