開催中止・延期のF1 eスポーツ「バーチャルGP」が開催され現役F1ドライバーが優勝!
メリットとデメリット
ルクレールはeスポーツのチャリティー選手権も立ち上げた(フェラーリ提供)
F1でデジタル関連の責任者を務めるジュリアン・タン氏は「通常のレースを見ることがかなわないファンを楽しませたいと思っている。世界中のあらゆる主要なスポーツリーグが開催できない状況だけに、eスポーツの利点と驚くべきスキルを示す絶好の機会」としている。
実際のレースに近いリアルさは非常に評価できる。が、さすがに臨場感に欠ける点は否めない。接触すれすれのバトルは実際のマシンであれば、スリリングに感じる。実際に当たれば、マシンにダメージを負うだけでなく、選手の生命も危うくなるからだ。
不謹慎かもしれないが、これはサーカスの綱渡りを見ている感覚に似ているかもしれない。バーチャルの世界で綱渡りをしても、バランスを崩したらどうなるのだろうというハラハラ感に乏しい。だから見ている側は響かないのではないか。もちろん、その捉え方は嗜好(しこう)や年齢によっても異なるだろう。
eスポーツはどちらかというと参加型のスポーツ。現役ドライバーがファンサービスの一環としてバーチャルレースに参加することは理解するが、物足りなさを感じるのは自分だけではないはずだ。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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