F2選手権で死亡事故、「セナ死亡事故の教訓」と近代F1での新たな課題とは?
8月31日にF1ベルギーGPの前座として開催されたF2選手権で痛ましい死亡事故が発生した。将来が有望視されていたフランス人ドライバーのアントワーヌ・ユベール選手がクラッシュに巻き込まれ、22歳の若さで命を落とした。F1のグランプリイベントでの死亡事故は2014年の日本GPでクラッシュしたジュール・ビアンキ選手(フランス)以来、5年ぶりだ。
事故死したアントワーヌ・ユベール選手(FIAーF2提供)
事故は2周目に…
事故は2周目に起きた。レースが行われたスパフランコルシャンサーキットは高速コースとして知られ、名物コーナーのオールージュは猛スピードで上り坂を駆け上がることで有名。ドライバーたちからは、鈴鹿サーキットと並んで攻めがいがあるチャレンジングなサーキットに数えられている。
関係者の話を総合すると、事故の詳細はこうだ。まずはトライデントのジュリアーノ・アレジ(フランス)がオールージュを走行中にスピン。ユベール選手はその影響でコントロールを失い、コース外のバリアーに激突。反動で跳ね返った後に後ろから来たファン・マヌエル・コレア(米国)のマシンに突っ込まれたという。ユベール選手のマシンは真っ二つになり、レースはそのまま打ち切りになった。
スパフランコルシャンサーキットの名物コーナー、オールージュ。右側のランオフエリアは舗装されている(FIA-F2提供)
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