ワースト記録更新でも稀勢の里には温かい…日本人横綱の宿命

タグ: , 2018/11/17

 和製横綱が長くもがき苦しんでいる。大相撲九州場所で、初日から4連敗していた稀勢の里(32=田子ノ浦)が、5日目から休場した。不戦敗となり、横綱史上初の初日から5連敗。進退をかけて来年1月の初場所を目指すことを表明したが、いよいよ土俵際に追い込まれた。

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 休場を決めた稀勢の里は「やり切りたい、務め上げたい気持ちはありましたけど、なかなか体が続かなかった」とファンに謝罪。進退については「魂はまだ燃えている。負けた悔しさも当然ある。許されるならば、もう1度勝負したい」。けがを治して再起を図る、イバラの道を選んだ。

 場所前は「優勝宣言」が飛び出すほど手応えを感じていた。ところが初日敗れた貴景勝戦で右ひざを痛めると、ズルズルと連敗。左一辺倒の攻めは警戒されて封じられ、腰高で不安定。平幕相手に簡単に転がされても、観客から座布団が舞うことはない。SNS上では「負けの内容が悪すぎる」「見ていられない」と落胆の声があふれた。

 漫画家やくみつる氏がズバリと指摘する。「急速に下半身が衰えた印象。本人は認めたくないかもしれないが、引退間際のお相撲さんの下半身のばたつき。それが(休んで)戻るのか。足の運びは極めて危なっかしい」。

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