日本ハム栗山監督退任へ 新監督に求められる「中田色一掃」とは
在任10年と長期政権となった日本ハム・栗山英樹監督(60)が今季限りで退任すると6日付けの「スポーツニッポン」で報じられた。栗山監督といえば、今やメジャーを席巻するエンゼルス・大谷翔平投手(27)の「生みの親」とされる。日本ハム入団時から二刀流を希望する大谷に対し、外出制限など設けながら成長を見守り、メジャーへの道筋を作った。監督としては就任1年目の2012年にリーグ優勝、16年に日本一を達成している。
一方、近年はBクラスに低迷する日本ハムにおいて、新監督に期待される役割は大きい。
「今季は開幕から最下位に低迷。シーズン途中は中田の問題もあり、日本ハムファンのフラストレーションは相当たまっています。戦績の向上はもちろん、様々な改革が新監督には期待されています」(球界関係者)。
一つがチーム体質の改善だ。今季の日本ハムは成績の低迷もさることながら、球界全体にも大きな衝撃を与えたのが8月に発覚した主力の中田の同僚への暴力行為問題だった。
「謝罪文こそ球団はHP上に発表したものの、ではどうしてそのようなことが起きてしまったのか、原因究明と共に同様な問題が起こらないための方策が今に至るまではっきりしない。背景を探っていくと、弱いチームにありがちなナインどうしのなれ合い体質も感じられ、『第2の中田』を生み出さないためにも、まず新監督にはそれらのムード一掃が求められます」(同)