「まるで魔法がかかったかのように・・・」中野友加里が明かす演技直前に感じるコーチの力
コーチと選手、演技直前のやりとりの真相
コーチと選手の関係が見てとれるシーンの一つと言えば、演技直前の声かけだろう。
あの場面、コーチと選手はどのようなことをやりとりしているのだろうか。
「私の場合、試合になると緊張が増して、普段とは全然違うような動きが出てきてしまっていました。なので、『落ち着いて最後まで話を聞きなさい』と言われていました。『深呼吸をして肩の力を抜いて、背中を綺麗に姿勢を正しく』と言って見送られていましたね。あの場面で、凄く具体的な技術面を言われることは、ほとんどなかったと思います。それよりも、『今までやってきたことを信じて』とか『大丈夫だから』ということを囁かれていたのが1番多かったなと思います。」
そしてその直前のコーチからの言葉によって、自身の心境にこんな変化もあったという。
「直前のコーチからの言葉によって、自信がついてガラッと変わることもありました。事前の練習で上手くいかなかったとしても、その言葉によって精神的に支えられて、魔法がかかったかのように『私、何かできるかも!』みたいな感じになりました。その良い気分のまま、良い滑り出しで最後まで滑り切ることができた経験もありました。そういった部分でも、リンクサイドで見守る先生の姿って凄く大きかったなと、今振り返ってみても思います。」
この他にも、コーチの決め方や競技以外での役割、さらには指導の順番についても、自身の経験を踏まえて語られている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。