「あれ?なんだっけ?」物忘れは老化のサイン!脳を元気にする生活のコツ

「最近、物忘れが増えた気がする。これって認知症の始まり?」そんな悩みを抱えていませんか?
年齢を重ねると、誰でも記憶力の衰えを感じるもの。でも、それが単なる物忘れなのか、認知症の兆候なのかを知ることは安心感につながります。
この記事では、物忘れと認知症の違い、そして脳の老化を防ぐ生活習慣をご紹介します。
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1.「物忘れ」とは

年齢とともに脳の神経細胞が減って、神経細胞が密集している部分(灰白質)が萎縮すると、記憶力の低下が起こります。
「顔はわかるのに名前が出てこない……」などは、情報の整理がうまくいかないことが原因で起こり、多くは時間が経てば思い出せます。このような物忘れは、過剰に不安がることはありません。
しかし、物忘れが頻繁に起こり、日常生活に影響を及ぼす場合は注意が必要です。
1-1.物忘れと認知症は違う
物忘れと認知症は似ているようで、大きく違います。
物忘れでは、体験の一部を忘れるのに対し、認知症では、体験そのものを忘れてしまいます。
たとえば、買い物に行ったのに買い忘れがあるのは物忘れです。
一方、買い物に行ったことを忘れて、もう一度買い物に行ってしまうのは認知症の可能性が疑われます。
2.脳の老化を防ぐための生活習慣

脳の老化は、加齢にともなって誰にでも起こりますが、できれば長く元気な脳でいたいもの。
そこで大切になってくるのが、生活習慣の見直しです。ここからは、脳の老化を防ぐための生活習慣をご紹介します。
2-1.いろいろな種類の食材を食べる
脳の健康を維持するには、バランスの取れた食事が欠かせません。
とくに、いろいろな種類の食材を食べるほうが、脳の萎縮が抑えられるとされています。
食材の多様性を高めるために、以下の10食品をバランスよく取り入れてみましょう。
「さ」魚(さかな)
「あ」油(あぶら)
「に」肉(にく)
「ぎ」牛乳・乳製品(ぎゅうにゅう)
「や」野菜(やさい)
「か」海藻(かいそう)
「い」いも類
「た」卵(たまご)
「だ」大豆製品(だいず)
「く」果物(くだもの)
それぞれの頭文字をとって、「さあ、にぎやか(に)いただく」と覚えると便利です。
2-2.睡眠は6~7時間を目安にする
睡眠が不足すると、記憶を整理する機能が低下して物忘れが増えるといわれています。
睡眠時間は6~7時間を目安に、しっかりとるようにしましょう。
とくに、健康によいと考えられる睡眠時間は、男性なら6.8~7.7時間、女性なら6.4~7.5時間です。(※1)
2-3.漢方薬を活用する
物忘れが気になり始めたら、「物忘れを改善する」「血流をよくして脳の働きをよくする」といった働きをもつ生薬を含む漢方薬でからだの内側からアプローチするのもおすすめです。
<物忘れが気になる人におすすめの漢方薬>
・人参養栄湯(にんじんようえいとう)
「人参」や、中年期以降の物忘れの改善に効果がある「遠志(おんじ)」などが含まれている漢方薬。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
「芍薬(しゃくやく)」には記憶障害を改善する作用もあるという報告がされている。
漢方薬は西洋薬に比べて副作用が少ないとされていますが、本人の状態や体質、すでに飲んでいる薬との飲み合わせ次第では思わぬ副作用を引き起こすことも。
漢方薬を服用する前には、医師や薬剤師などに相談しましょう。
最近では、漢方薬に精通した薬剤師にオンラインで相談できる「あんしん漢方」というサービスもあるので、活用してみてください。