DeNA・宮﨑がFA残留宣言 他に今年のFA市場の注目選手とは

タグ: , , , 2021/10/30

 各球団のプロスカウト陣の調査が集中しているのは中日・又吉克樹。右のサイドスローリリーバーは、今季66試合で3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1・28と安定した投球が続いた。

 又吉が注目されるもう一つの理由は、今季の推定年俸が4200万円で、獲得に伴い金銭や人的補償などが発生しないCランクであること。国内FA権を行使すると、選手は年俸によってA、B、Cと3つのランクに分けられる。これは所属球団での年俸順位で決まる。外国人選手を除き、球団内で年俸が1~3位の選手はAランク、4~10位の選手はBランク、11位以下の選手はCランクとなる。

 Aランク選手を獲得した球団は、所属球団に年俸の80%を支払うか、人的補償+年俸の50%。Bランクでは年俸の60%か、人的補償+年俸の40%を支払う。人的補償を含めた補償とするかどうかは、プロテクトリストを見た後に所属球団が選択できる。

 昨年のFA移籍選手でいえば、梶谷がBランク、井納はCランクだった。梶谷の獲得に伴い、人的補償として巨人から田中俊太がDeNAに移籍した。

 他にも阪神・梅野隆太郎、DeNA・山崎康晃、ソフトバンク・嘉弥真新也、中日・祖父江大輔らが権利行使について注目されている。

 FA制度は選手が長いシーズン1軍で暮らすことで、ようやく手にすることができるもの。キャリアの中で行使するチャンス、タイミングは決して多くはない。各選手が後悔のない決断をしてもらいたい。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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