巨人異例のドラフト紅白戦、裏テーマは『打倒大谷』

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 前半戦を2位で終えた巨人が東京五輪に伴う中断期間に行う、ある取り組みに注目が集まっている。それは21日に東京ドームで開催する、元木ヘッドコーチ、阿部二軍監督、二岡三軍監督がそれぞれ率いるチームが激突する三つどもえの紅白戦だ。

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 日程が空いた際に実戦感覚を忘れないように紅白戦に取り組むのは通常のこと。異例なのは、紅白戦前に、それぞれのコーチが選手を「ドラフト」する点だ。対象は侍ジャパン入りした坂本、球宴に出場する岡本和、ウィーラーをのぞいた一、二、三軍の全選手。投手については事前に登板予定なども決まっているため、ドラフト指名は野手のみ。19日に行われるドラフト会議の様子は球団のインスタライブで生配信され、21日の紅白戦も「日テレG+(ジータス)」で中継予定。選手にとっては首脳陣への絶好のアピールになると共に各コーチが、どのような選手を獲るかにも注目が集まるが、この異例の取り組みは原監督発案によるものだという。

 一つの目的は、チーム戦力の底上げだ。前半戦野手は丸や梶谷ら、主力の不振や故障にも悩まされた。終盤は主砲の岡本和の復調などもあり盛り返したが、阪神追撃のためにも新戦力は必須。投手陣においても、エースの菅野がコンディショニング不良で現在、今季4度目の登録抹消中、前半戦最終戦となる14日のヤクルト戦では登板した9投手が13四球を出すノーコンぶりを露呈した。同記録は85年7月30日の広島戦で記録した15四球に次ぐ、球団史上2位のワースト記録とあって、原監督も「かばいようがないな」とあきれ顔を見せたほど。先発、リリーフ、どの分野でも新戦力の台頭が望まれており、選手の伸びしろを見極めたい気持ちは強い。





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