巨人V奪回の使者となれるか し烈な外野手争いに挑む「帰ってきた天才打者」とは

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 ただそんな中でも、好調を維持しているのは、「育成の星」、松原にもある。16年の育成5位入団。21年に135試合に出場、打率・274、12本塁打と頭角を現し、新たな「育成の星」として注目を集めた。

 翌年は亀井善行氏(現外野守備走塁コーチ)が引退したことに伴い、伝統のある背番号「9」を引き継いだ。しかし、ここ2年は低迷、背番号もはく奪されてしまい、昨年はとうとうノーヒットに終わっていた。

 ただ松原の潜在能力の高さは首脳陣もかねてから認めていた。背番号を渡した亀井コーチが引退時に「あんたは天才だから」と、松原の打撃センスを認めていたことは有名な話だ。

 昨年無安打ながら1軍キャンプスタートとなったのも、期待の現れ。再生を願う阿部慎之助監督からもショートゴロを打つようにと逆方向への意識を向けるように伝えられ、現在の快進撃につながっている。

 足も使え、一発もある。堅守で知られる松原が1番として定着できれば、チームにとっても大きな力となる。

 後を追う佐々木とのし烈な争いもチーム力底上げにつながっている。

 キャンプ前から外野手に関しては「白紙」を打ちだし、高いレベルでの競争を求めていた指揮官にとっても構想通り。今後どのようにオーダーを固めていくのかも注目を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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