原巨人、投手陣が壊れた「理由」 かつての腹心コーチが指揮官の起用法に言及
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2022年シーズン、最後までAクラス争いを演じたものの、4位に終わった巨人。今季、優勝争いから早々に脱落し、5年振りのBクラスに甘んじた原因として、投手陣の不振を指摘する声が多い。
8人の「プロ初勝利」を生みながら、2けた勝利が戸郷翔征、菅野智之のわずか2人だった点や、12球団最低となるチーム防御率3・69など、多くの課題が残ったシーズンとなった。
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その中でも、来季へ向け改善が急務となる大きな問題点を指摘するのは、昨年まで巨人1軍チーフコーチを務めた宮本和知氏だ。同じく巨人OBである岡崎郁氏の公式YouTubeチャンネル『アスリートアカデミア』に出演し、10月20日配信の「2023年の巨人軍優勝には投手陣の再建が必須条件 菅野・戸郷・中川・髙橋・平内・大勢」の中で、宮本氏は今季の巨人投手陣について振り返っている。
宮本氏は、昨年まで中継ぎとして存在感を発揮していた中川晧太が、故障で活躍できなかった点を挙げながら「晧太の穴を最後まで埋められなかった」と天を仰いだ。
さらに宮本氏は自身の現役時の指揮官、藤田、王、長嶋の三人の監督の下でプレーした経験を踏まえ「野手出身の監督は比較的ピッチャー交替ははやい。投手出身監督は先発投手交代までが長い」と捉え、現在の原監督の采配についても「救援陣の層の厚さが必要」と分析。その上で「軸となるのは8回を投げる中継ぎ投手だった」と、中川不在が痛手となったことを強調した。