巨人 自力V消滅でいよいよ始まった「保身モード」で空中分解必至?
ただでさえ、今季のチームは先発投手陣のやりくりに悩まされてきた。シーズン当初のローテーション投手だった菅野、今村、戸郷、サンチェス、井納、高橋も、エースの菅野はコンディション不良で前半戦だけで4回の登録抹消。FA右腕の井納は開幕5戦目のデビュー戦を2回途中4失点KOで即二軍落ち。その後はリリーフとして再昇格されたが、4試合の登板後、再度降格となり二軍で過ごしている。シーズン序盤の先発ローテーションを守っているのは戸郷、高橋の若手2人のみという惨状。リリーフ陣の奮闘でAクラスを死守してきたとあって「このような発言が出ると、ブルペンもしらけるでしょうね」(同)と首脳陣の保身モードともとれる発言で、空中分解も危ぶまれる事態となってきた。
先発投手陣も9月に入って中5日と負担を強いられている。疲労蓄積からか早期降板する試合が続き、リリーフ陣がその後をカバーするもしきれずという悪循環が生じている。一方、勝負の10連戦を無傷の8連勝と首位をがっちりキープするヤクルトは、徹底したローテーション管理で選手のコンディションを整えている。
「四球が多いというなら、やはり根本を変えないと。疲れているなら登板間隔を空ける、下から新たな先発投手を補充するなど、投手陣の整備はコーチの責任。チームの調子が悪くなるとどうしても、『(調子がいい)選手がいないから』とコーチ陣は選手へ責任転嫁したがるがそうすると空気も悪くなり、決していい方向に働かない」(同)。
泣いても笑っても残り21試合。原監督が目指す「一枚岩の戦い」は取り戻せるのか。時間はまだ残っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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