巨人・新外国人ポランコ 打撃好調でも不安視される「あの穴」とは
巨人の新外国人、グレゴリー・ポランコ外野手(30)が好調なスタートを切った。
25日に行われた中日との開幕戦(東京ドーム)ではいきなり3安打を放つ猛打賞と存在感を発揮。明るい性格でナインが打ったら、率先してベンチ前で盛り上げるなど、チームに溶け込んでいる。オープン戦では対応できていなかった低めの変化球も捉えるなど、日本野球に早速アジャストしている様子も見せた。
メジャー通算96発を誇るポランコにチームがかける期待は大きい。昨年は獲得した新外国人選手のスモーク、テームズ、ハイネマンがいずれもシーズン途中に帰国するという異例のシーズンとなった。それぞれ負傷や、コロナの影響もあったとはいえ、まれにみる「不作」の年となったことで、満を持して迎えた今季、山口オーナーも開幕前に行われた激励会の場で「外国人に関してはもう失敗はしない」と明言している。
一方、25日の開幕戦では守備の点で不安を感じさせる部分もあった。1点をリードした三回二死一塁の場面で迎えた大島の右翼線の打球をファンブル。二死一、三塁と傷を広げ、この守備には思わずマウンド上の菅野が顔をしかめる場面もあった。続く岡林の打球も強烈な右翼線への当たりとなり、ここではカットマンとなる二塁手の吉川が、ポランコのそばまで駆け寄り、ボールを受け取ると矢のような返球でバックホーム。結局適時打を許すことになり、周囲がポランコの守備難を必死にカバーしている様子もうかがえた。
このポランコの守備に関してはG党で知られるフリーアナウンサーの徳光和夫氏も26日に放送されたラジオ番組「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデ―」(ニッポン放送)の中で「守備があまりにお粗末。ボール追いかけている時にヒヤヒヤしちゃう。ですからピッチャーとしては大変だなと思います」と発言。今後の起用に不安を示した。