【箱根駅伝】2023総集編 男を上げたベスト3…フリーザ様は2位

タグ: 2023/1/8

 第99回箱根駅伝は駒沢大が総合優勝を果たし、今大会限りでの勇退を表明した大八木弘明監督(64)が初の大学駅伝3冠獲得で花道を飾った。「男だろ!」のかけ声でおなじみの同監督に敬意を表し、今大会「男を上げた」ベスト3を選んでみた。

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【第3位】 火消し山本歩夢(国学院大)

 レース中に選手同士が接触してしまうのはよくあることだが、今大会の箱根3区でもアクシデントが起こった。併走していた国学院大の山本歩夢(2年)と創価大の山森龍暁(3年)が接触。映像では、山森が山本のほうに倒れこむような形にも見え、一部SNSでは「体当たり」「創価タックル」などと批判が起きていた。

 レース後に、山本は自らのツイッターを更新。「僕、何にも気にしてないです。僕は去年走っていたのである程度、把握してましたが、ここいきなり左に行かないと行けなくて山森さん間違ってコースを直進したみたいです」と難しいコースが原因だったと説明。接触した山森とは「閉会式の時にもお話しして仲良くなれたので良かったです!だから創価さんを悪くいうのはやめてください。普通に間違えただけです!」と思いをつづった。騒動を沈静化させたスポーツマンシップあふれる山本のツイートに、SNSでは賛辞が集まった。

 山本は実力も折り紙付き。国学院大「4本柱」の1人として6位でタスキを受け、接触でバランスを崩しそうになりながらも順位を2つ押し上げ、2年連続区間5位の力走(前回は6人抜き)。チーム総合4位の原動力は、人間性でも評価を上げる大会となった。

【第2位】 マナーは宇宙一?フリーザ様

 3年ぶりに沿道での応援が復活した箱根に、コスプレ軍団「フリーザ様」が帰ってきた。復路7区の神奈川・二宮町の押切坂付近に、人気漫画「ドラゴンボール」に登場する悪役キャラクターとその一味が出没。全身白タイツに身を包んだ集団が、過ぎゆくランナーたちに熱すぎる視線を送った。

 地球滅亡を企む宇宙最悪キャラが、箱根ではウソのように優等生だ。コロナ禍のルールを守ってここ2年は沿道にも出ず、自宅待機。今回集まっても全員マスク装着、飛沫を飛ばさないよう発言は最小限に。なかには事前に箱根観戦マナー動画を作成して拡散するフリーザも出現するなど、地球人以上に?マナーの良さが光る。

 2008年から沿道応援で登場し、仲間が増え、いつしかファンの間で箱根名物に。大会直前には、主催の読売新聞にフリーザ復帰熱望の記事がアップされ、「3年ぶり降臨」の後押しまで受けた。真冬の寒さに不向きな薄いタイツでダンスを踊り、記念写真撮影のリクエストにこたえ、走者が近づくとレースに集中し「キエーイ!」と心の中で声援を送る。ルールを守る宇宙の帝王は、見た目ほど評判は悪くないらしい。

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